Céleste (セレスト)
「セレスト」はイチゴに対するオード (頌歌-しょうか) になっています。そこでは、灼熱のパッションフルーツと凜としたルバーブがイチゴとあいまって、甘酸っぱいハーモニーを密やかに奏でています。ピエール・エルメにとって、イチゴとルバーブの組み合わせは、アルザス・コルマールの家業の菓子店で過ごした子供時代を想起させます。太陽がいっぱいのフルーティーなパッションフルーツを、華やいだ味覚の祭典に参加させるアイデアはそんな追憶から生まれました。ガトー、タルト、ミルフィユ、マカロン、アイスクリーム、コンフィチュール、およびパート・ド・フリュイなど、あらゆるスイーツの装いに展開され、それらはいずれも優美さと溌剌 (はつらつ) さを兼ね備えています。その各々が個性的なやり方で、イチゴとルバーブとパッションの喜ばしい和合を直截 (ちょくせつ) に表現しています。まことに崇高なるスイーツの再到来です。