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ピエール・エルメ・パリ 青山 SATINE特別展示レポート
FETISH "Satine"(サティーヌ)の開催期間に合わせ、現在ピエール・エルメ・パリ 青山店では、フラワーアーティスト東信(あずま・まこと)によるSatineをテーマにしたインスタレーション展示を行っています。
店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、入り口付近に展示された巨大な花の造形物。これは、東氏が2005年頃より取り組んでいる植物を用いたアートワークの中から、最新作「Botanical Sculpture HYBRID」の作品展示です。ここでは、「ダリア」の花の上に、「トケイソウ」の花が組み合わされています。
作品の独特な存在感に圧倒されます。
和名は、時計草(トケイソウ)と呼ばれるこの植物は、3つに分裂したおしべが、時計の針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来します。このトケイソウ、パッションフルーツの実がなる花だとご存知でしたか?英名では Passion Flowerと言います。
ピエール・エルメが生み出した、チーズケーキを出発点にした「サティーヌ」は、「クリームチーズ、オレンジ、パッションフルーツ」という3つの素材を巧みに組み合わせて生まれたテースト。東信氏は、パッションフルーツの花=トケイソウを題材の一つとし、ピエール・エルメと同じく、異素材の組み合わせ(=ここではダリア)を組み合わせ、まさに”ハイブリッド”な実験表現をコラボレートさせたというわけです。
トケイソウ(パッション・フラワー)には500種以上の品種があると言われています。1階で展示されているこの作品は、「ピッコロッソ」という種類です。
自然光が差し込む店内には、実際のトケイソウの植物も展示されています。
とても個性的な形をしたトケイソウの蕾(つぼみ)。期間中に花開いていく様子や、1日の中で光に反応して変化する、昼と夜とでの変化など、何度見ても不思議。
青山店の1階と2階カフェ「HEAVEN」をつなぐ階段の脇の展示エリア「CROSSOVER / クロスオーバー」は、期間中は、ピエール・エルメと東信氏がコラボレートしたビジュアル・レシピブック「Satine」一色に。
階段を上がった2階の展示エリアにも、レシピブックにも掲載された幻想的なアートワークの特別展示がされています。
2階「HEAVEN」の顔でもある大きなオープンキッチンカウンターの上をぐるりと取り囲むトケイソウたち。普段のHEAVENとは違うムードに一新しています。
2階にもBotanical Sculpture HYBRIDの巨大な作品が展示されています。こちらのトケイソウは、「クリアスカイ」という種類で、1階の展示とはまた少し異なる形に注目。
ピエール・エルメ・パリ・青山店での、実験的植物集団「東信、花樹研究所(AMKK)」による特別展示「Satine」は7月25日(火)まで開催中です。ぜひこの機会に店頭にてその全貌をご覧ください。
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